top of page

海の緑の森が消えていく?!日本の藻場減少問題に迫る


海を泳いでいると、時々、まるで森の中を歩いているような錯覚に陥る瞬間があります。それは、海の中に広がる緑豊かな藻場が作り出す幻想的な風景のせい。海の緑の森と呼ばれる藻場は、海洋生態系の中でまさに生命の源。しかし、そんな大切な藻場が、今、日本の海岸沿いでじわじわとその姿を消しつつあります。


藻場がなくなると何が起こるか、想像してみてください。小さな魚や甲殻類が隠れる場所を失い、やがてその影響は食物連鎖を辿って私たちの食卓にも現れるかもしれません。さらに、海の森は地球の温暖化にも一役買っているんです。二酸化炭素を吸収して酸素を放出する役割を果たし、私たちの大気をきれいに保ってくれているのです。


では、なぜこんなにも藻場が減少してしまったのでしょうか?その原因はいくつか考えられますが、ポイントは大きく三つ。一つ目は、生活排水や工場からの排出物などによる水質汚染。これが藻場を直接的に傷つけています。二つ目は、海底の環境変化。海岸開発や土木工事で藻類が育つ環境が失われてしまったのです。そして三つ目は、地球温暖化。海水温の上昇が藻類の生育に適した環境を変えてしまっています。


でも、まだ希望はあります。水質を改善する努力や、藻場を再生するためのプロジェクト、さらには持続可能な漁業への転換など、藻場を守るための活動がすでに始まっているのです。


私たち一人ひとりが海や環境についてもう少し考え、行動することで、消えゆく藻場を救うことができるかもしれません。海が健康であれば、そこに住む生き物も、最終的には私たち人間も健康でいられるのですから。今こそ、海の緑の森を守るために立ち上がりましょう!未来の海は私たちの手にかかっています。

最新記事

すべて表示
bottom of page